「マインドフルネス」という言葉は皆さんよく聞かれると思います。
では一体どんなものなのでしょうか。
一般的な定義としてよく言われるのは、『評価・判断せずに「今、ここ」に注意を集中する。』というものです。
実践している私も、実は端的な言葉で上手く説明する自信はありません。
ただ、私はあまり上記のような定義が好きではありません。
「無評価」という言葉が一人歩きをして誤解して伝わる恐れがあると思うからです。
マインドフルネスで言うところの「無評価」とは、評価をすることを否定するものでもなければ、思考停止のような極端な心の状態を目指すようなものではない(と私は思っている)からです。
(この「無評価」については後述したいと思います。)
当ブログではあくまでマインドフルネス瞑想を活用して生きづらさを改善することを目的としています。
「悟りを開く」や「無の心になる」というような「超人」や「聖人君子」を目指すものではありません。
(むしろその逆で「自分自身」になることを目指すことになるでしょう。)
その観点からのみマインドフルネスが何かを申し上げるなら、『注意の向け方を意識的に調整する練習』だと私は思っています。
これは私見なのですが、人間が自分で直接コントロールできるものは、究極的には「自分の行動」と「注意の向け方」の2つだけではないかと思うのです。
行動のコントロールは恐らく皆さんその方法を知っていると思います。
しかし「注意の向け方」のコントロールについては、その方法を知っている人も、意識して練習している人も少ないでしょう。
(たいていは無意識下で行われています。)
マインドフルネスは、その恰好の練習になると思っています。
「注意の向け方」のコントロールが上手くなると、「ものごとに対する適切な関わり方」への理解が体感として深まるでしょう。
「ものごと」の中には当然、自分自身が含まれます。
そして、この「自分自身に対する適切な関わり方」の体感こそが、マインドフルネス瞑想による生きづらさ改善のカギだと私は思っています。