子供のころ、なぜみんなそうしているのかわからないことがたくさんあった。
なぜ勉強をするのか。
なぜ仕事をするのか。
なぜ結婚をするのか。
大人たちは、明確な答えを言わなかった。
なかには、そんなことを聞くな、つべこべ言わずにやれと怒り出す人もいた。
やれば意味がわかるかもしれない。
わからないまま、とりあえず一通り経験してみた。
たしかに一部、意味はわかった。
しかしやはり、わからないことだらけだ。
なぜこんなに長時間働かないといけないのか。
なぜ仕事だからってここまで自己犠牲を払わないといけないのか。
勉強の大切さはわかったが、なぜ能率があがらないとわかっていながら、苦手な科目まで勉強しないといけないのか。
なぜこんなに多くのことをやらなければならないのか。
なぜこんなに早くしなければならないのか。
これらはいまだにわからない。
40代でこんなことを言う私は社会不適合者かもしれない。(笑)
しかしひとつだけはっきりとわかったことがある。
これらを「しないといけない」と思い込んでいるのは自分だということ。
本当はそれらを「しない」選択だってできるはずだ。
にもかかわらず、なぜみんなそうしないのか。
それは、その結果を負うのが怖いからだろう。
大人になった私は色々なことを経験した。
そして今、自分で選択できるようになった。
だからこれからは、できるかぎり自分にとって都合がいい現実を選んでいこう。
まだ、結果を負うのは怖い。
しかし、このまま意味が感じられないことをやり続けるほうがもっと怖い。
だから、少しずつ進んでいこう。
できるかぎり世界と調和しながら。