本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

心は理屈だけでは片付けられない

先日の夜、原因不明の強い恐怖心に憑りつかれました。

 

まったく心当たりがないのです。

 

その恐怖心を冷静に観察してみましたが、根底にある原因や思い込みが何なのかわかりませんでした。

 

その恐怖心は眠るまでずっと存在していました。

 

そして、次の朝目が覚めると、恐怖心は消えていました。

 

マインドフルネスによって心を冷静に観察する術を身につけても、やはりこういうことはあるのです。

 

当然、「冷静に観察ができる」というだけでも、感情に同調して取り乱す恐れが大幅に減るため、大きなアドバンテージなのですが。

 

やはり、心の問題は理屈だけでは片付けられないということなのでしょう。

 

今回の件で、心に関しては、「わかっていてもどうにもならないことがある。」ということを再確認しました。

 

・・・心以外のことでもそうなのかもしれませんが。

 

心の問題を解決するため、巷では数多くの理論やマニュアルが存在します。

 

それらのなかには自分に合った有益な情報もあり、それによって心の問題や生きづらさが大きく改善されたというケースもあるかと思います。

 

しかし、どんなに完成された理論やマニュアルも、それだけですべてがまかなえるということはなく、それらは補助にすぎないのではないか。

 

私はそう思っています。

 

そして、科学は万能ではありません。

 

もちろん、科学で証明されているものは、誰にでも同じ結果が出るという再現性が保証されていますから、それらには普遍性と客観性があります。

 

しかし、科学で証明されている事象というのは、この世の事象のうちのごくわずかではないでしょうか。

 

科学で証明されているということは、人に説明するうえで説得力を増しますので、重要なことだと思います。

 

しかし、科学で証明されていないことは存在しないという思いこみは、我々の内面の世界を狭いところに閉じ込めてしまいかねないのではないでしょうか。

 

我々が信じるかどうかにかかわらず、科学で証明されていない事象も、たしかにこの世には存在していると私は感じています。

 

というのも、私が自分の生きづらさや心の問題を改善する過程で、科学では説明がつかない不思議な体験をいくつも味わったからです。

 

マインドフルネスにしてもそうです。

 

まだまだ科学では判明していない部分が数多くあるそうですが、たしかに私には非常に大きな効果がありました。

 

心療内科での診察や投薬ではまったく効果が感じられなかったにもかかわらずです。

 

だから、巷にある理論やマニュアルにしても同じです。

 

それらを実践したけどうまくいかず、心の問題が解決しなかったという場合であっても、何も恥じる必要はないと思うのです。

 

それは数ある方法のうちのひとつにすぎないからです。

 

ほかにもあなたに合った方法はきっとあるはずです。

 

いかに忍耐強く自分自身と向き合い、自分に合ったやり方を見つけて実践し、解決・改善していくか。

 

これが心の問題に対処する最も有効な方法だと私は思うのです。