本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

そのままでいい

僕はずっと、自己肯定感が持てなくて苦しんでいました。

 

そこでなんとかこの苦しみから抜け出したいと、何冊も心理読み物を読みました。

 

しかし残念ながら、僕が読んだ心理読み物では、自己肯定感は根本から高まることはありませんでした。

 

それはなぜでしょうか。

 

それは、心理読み物に書いてあるようなポジティブ思考ができる人間になろうと、僕自身が「別人」を目指したからです。

 

そして、そのようになれない自分を責めていました。

 

僕はあなたにはっきりと申し上げたい。

 

もしあなたが「本質」つまり「あるがまま」のあなたで楽に生きたいと願うのなら、あなたはそのままのあなたでいいのです。

 

もしあなたが自分のことを欠点だらけだと思っているなら、その欠点だらけだと思う自分のままでいいのです。

 

欠点というものは、ものごとをある一面でだけで捉えた結果、生じるものです。

 

ものごとには必ずメリットとデメリットが存在します。

 

もしかしたら、あなたの特性はデメリットに焦点が当てられ、欠点と捉えられることもあるかもしれません。

 

しかし、今は分からないかもしれませんが、あなたの特性には必ずメリットがあります。

 

そのメリットに焦点が当てられ、あなたの特性が長所となる局面がきっとあるはずです。

 

だから、あなたは欠点だと思う特性を無くそうと努力する必要はないのです。

 

僕が就職活動をしていたころもそうでした。

 

企業では外交的・社交的な人材やジェネラリストが求められる傾向にありました。

 

だから、コミュニケーション上手ないわゆる「明るい人」や、広く浅くこなす器用な人がもてはやされる時代でした。

 

そのため、当時の就活マニュアルでは、いかに自分を明るく社交的な人間に「見せる」かということが頻繁に書かれていたかと思います。

 

僕はどちらかといえばそれとは逆のタイプ、つまり内向的で「狭く深く突き詰める」ことが得意でした。

 

だから当時の僕の特性は、多くの企業にとっては欠点と捉えられるものだったでしょう。

 

今はある程度、多様性が認められる時代になりました。

 

物質的価値だけでなく、精神的なものへの価値も高まってきました。

 

すると、この内向的で、ものごとを突き詰める特性がとても役に立つ局面が現れるようになったのです。

 

以前は自分の内向的な部分が嫌いでしたが、今では内向的でよかったと思っています。

 

しかし、そのままのあなたであることを認めたら、今の自分が抱える課題が解決できないと思うかもしれません。

 

その気持ち、よく分かります。

 

僕もそれが怖かったから、そのままの自分ではない自分、つまり「別人」になろうと、もがいてきたのですから。

 

だからこそ、僕はあなたにはっきりと伝えるでしょう。

 

それでもあなたはそのままのあなたでいい。

 

課題を解決するために、「別人」になる必要はないのです。

 

そのままのあなたで、ものごとへの関わり方だけを変えればいいのです。

 

人間関係を改善したいからといって、社交的人間になろうとする必要はないのです。

 

内向的で口下手なあなたでもいいのです。

 

そのままのあなたで、人間関係の改善を目指せばいいのです。

 

(さらに言えば、あなたが思うほどあなたは口下手ではないかもしれませんし。)

 

怖がりだからといって、度胸ある人間になろうとする必要はないのです。

 

怖さを感じるまま、ものごとに取り組めばいいのです。

 

また、そのままの自分であることを認めたら、怠け心に支配され、その課題を解決しようと努力しなくなるのではないかと心配かもしれません。

 

それでもあなたはそのままのあなたでいい。

 

その課題を解決しようと決心しているあなたは、そのままのあなたでもきっと、努力を続けます。

 

今は怖くても、どうかそれだけは信じてください。

 

しかし、ならばそのままの自分でものごとに取り組んで、その課題が解決しなかった場合にどうすればいいのでしょうか。

 

もし、あなたがまだ、さらなる工夫や努力をしたいと思うなら、そうしてみてもいいかもしれません。

 

もちろんそのままのあなたで。

 

しかし、あなたの「本心」が、もうそれ以上やりたくないと感じているなら、その課題は本質的に、あなたには解決する必要がないものかもしれません。

 

あなたは本来、その課題を解決する役割を担っていないのかもしれません。

 

残念かもしれませんが、そのときはその課題を諦めてもいいかもしれません。

 

そして、自分に見合った別の道を探してみてもいいかもしれません。

 

もし、あなたが「本質」で生きていきたいのなら、僕はあなたにそうすることをおすすめします。