理想の逝き方
僕には理想の死に方があります。
このような話をすると引いてしまう人がいるかもしれませんが、もし興味が持てそうなら、お聞きいただけるとありがたい。
僕はこの世に生まれた以上、いずれ訪れる死の恐怖を受け入れることが、生命の務めであると思っています。
なので、なるべく死というものから目を逸さないでいたい。
死など怖くないと強がるのではなく、怖くて当然なのだと認めたい。
今生のゴールとして死について考えるということは、有意義なことではないかと思うのです。
そうすることは、一度きりの今生を大切に生きることにつながるのではないでしょうか。
死について考えるといっても、最近ブームの「終活」とは違います。
葬式や遺産なども大事かもしれませんが、そういったことではなく、死そのものについて考えるということです。
僕の理想の死に方。
それは、「枯れるように死ぬ」ということです。
どこかが特に病んでいるということはなく、自然に力尽きて亡くなるというかんじです。
緩やかなデクレジェンドのように弱っていき、最期は一人で、またはごく近しい人だけに看取られて、自室で静かに事切れたい。
なるべくなら、ボケたり寝たきりになったりしないで。
餓死によらない即身仏といったところでしょうか。
そのために僕は、今出来うる努力をしています。
やはり足腰は大事だと思いますので、よく歩くようにしています。
また、歯槽膿漏と肥満は万病のもとなので、食事などの生活習慣にも気を配っています。
もちろん理想の死を迎えるために、かえって生きることが苦しくなっては本末転倒なので、「ユルい」努力を心がけていますが。
こうした姿勢は、僕の生活を張り合いのある豊かなものにしてくれています。
あなたも理想の死について考えてみてはどうでしょうか。
理想の逝き方は、理想の生き方につながるのかもしれません。