本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

ただ聴く ~共感力の高め方~

前回、メンタルヘルスにおいて、「共感力」が大切であると述べました。

 

「共感力」とは、異なる価値観や考えを受け入れる度合いであり、これは日常生活の中で高めることができるのです。

 

今回は、その方法をお伝えしましょう。

 

 前回記事

hamamon91.hatenablog.com

 

 

では、どのようにして「共感力」を高めるのか。

 

それは、人の話を「聴く」ことです。

 

「共感力」を高めるうえで、「聴く」ことが非常に有効であるということは、アドラー心理学森田療法や、エーリッヒ・フロム著の「愛するということ」など、様々な心理メソッドにおいて共通して語られていることです。

 

愛するということ 新訳版

愛するということ 新訳版

 

 

「聴く」ということを難しく考える必要はない。

 

コミュニケーションに苦手意識がある人ならば、人の話を「聴く」ということを難しいものと考えるかもしれません。

 

しかし、その必要はありません。

 

自己啓発本やコミュニケーションマニュアルにあるような、「聞き上手」を目指す必要はないのです。

 

コミュニケーションに困難を感じているあなたが、名インタビュアーや阿川佐知子さんのようになんてなろうとしなくていいのです。

 

本当に相手の話をただ「聴く」だけでいいのです。

 

相手の話の内容は理解できなくても構いません。

 

むしろ、理解しようと努力しないほうがいいでしょう。

 

また、相手の話の内容に同意も納得もできなくてもいいのです。

 

相手の話の内容が好きでも嫌いでも関係ありません。

 

ただ、相手の話に耳を傾け、話の内容に関わらずあいづちを打つ。

 

本当にそれを続けるだけでいいのです。

 

気の利いたコメントは不要です。

 

むしろ、こちらはなるべく話そうとしないほうがいいとすら、僕は思っています。

 

騙されたと思って一度試していただきたいのですが、こちらは一言も話さないで、相手の話にただあいづちを打ち続けてみてください。

 

それだけでも会話は成立しますから。

 

沈黙で会話が終わるのは気まずいと思うかもしれませんが、相手が話し終わった後で「なるほど」とあいづちを打つだけで、会話は静かに収束していくものです。

 

とにかく余計なことは話さないことをおすすめします。

 

慣れるまでは何か物足りなくて不安かもしれません。

 

しかし、相手の話になるべく口を挟まず、忍耐強く相手の話を聴き続けることで、あなたは少しずつ、「共感力」が高まるということの真意を体感することとなるでしょう。

 

そして、嫌いな人との会話や興味のない話に対しても、抵抗なく耳を傾けることができるようになるでしょう。