普段まったくテレビをつけない僕ですが、好んで観る番組が2つあります。
どちらもBSテレビです。
1つは「吉田類の酒場放浪記」(BS-TBS)です。
もう1つは、題名にあります「小さな村の物語 イタリア」です。
この番組は、土曜日の午後6時からBS日テレで放送しています。
その名のとおり、イタリアの山間部や山上、海沿いなどにある小さな村に住む人々にスポットを当てています。
毎週1組か2組ほどの家族の実生活の様子を、約1時間にわたり放映しています。
この番組のどこが好きなのか。
雰囲気です。
とにかく罪がないのです。
人々の生活は取りたてて大きなドラマがあるわけでもなく、深刻さを感じさせない。
小さな村なので人々もガツガツしておらず、地に足をつけて日々を暮らしている様子がうかがえます。
ときおり映る村の遠景は、とても美しいものです。
三上博史さんの優しいナレーションやBGMとして流れる穏やかな音楽もあって、なんだかとても癒されるのです。
観る人によっては退屈かもしれません。
ただ僕の場合は、この番組からじんわりと日常生活の尊さを感じるのです。
日々、誠実に生きること。
大それた夢や高尚な目標はなくても、それだけで充分。
そのことを再確認させてくれる番組です。