まだ起こっていないことに対して、こんなことが起こらないようにと身構える。
すると、身構えるほど余計な緊張が生まれる。
また、「準備すべきもの」は際限なく増えていく。
ならば、起こることを許せばいい。
既に起こったことに対して、こんなことがあってはならないともがく。
すると、もがくほど苦しみは増える。
ならば、もがくことをやめればいい。
ただ起きてくることをあるがままに認め、そのままにしておくこと。
現代の道徳では、それを「不作為」と呼ぶのかもしれない。
しかし僕は、これを「真の勇気」と呼ぶだろう。
僕たちが小細工によって事態をいじくり回そうとしなければ、本来ものごとは起きて、ただ流れていく。
僕たちが自ら手をくださなくても、事態は動いていく。
それが自然の摂理というもの。
だから僕たちは、ただ待てばいい。
p.s.
この記事の主旨は、余計なはからいが事態を悪化させるということです。
「想うだけで願望がかなう」といった類のものではないということをご理解願います。