輪廻転生
窓際サラリーマンのたわごとです。
よければ暇つぶしにどうぞ。
輪廻転生。
いわゆる生まれ変わりというもの。
それが本当にあるのかないのか。
僕はそのような議論には意味を感じない。
前世の記憶はないのだし、
誰もその真偽を証明などできないのだから。
でも、僕は証明できないという理由だけで、その存在を否定するつもりはない。
科学的に証明できるものなど、この宇宙のごくわずかな事象だけだろうから。
いや、実際に前世というものは、あるのかもしれないと感じるときもある。
というのも、自分の内面をつぶさに観察していると、
過去の経験だけでは説明できない摩訶不思議な「怖れ」が存在していることに気づくからだ。
前世退行の類の話も、あながちではないかもしれないと思う。
とはいえ、僕は自分の前世を知りたいとはまったく思わない。
記憶もないのに「これがあなたの前世のカルマです」と言われたところで、
それが今世にプラスになるとは僕には思えない。
生まれ変わりがあってもなくても、今世を僕なりに誠実に生きるということに変わりはない。
僕にとってはやはり、輪廻転生があろうとなかろうとどっちでもいいのである。
しかし、もし輪廻転生があったとして、
「次は何に生まれ変わりたいか」と聞かれたら、僕は迷わずこう答える。
「何にも生まれ変わりたくない」と。
生命というこんな面倒な稼業はもういいや。
今世のすばらしい思い出とともに、
今世かぎりできっぱりと、この輪廻を終わりにしたいと思う。
次は誰か進んで生命稼業がやりたい魂に、その座を譲りたいと思う。
輪廻があるかどうかもわからないので、
そのようにできるかどうかもわからないが、
それも僕にはどうでもいい。
ただ僕は今世かぎりの命と決めた。
さあ、
残りの人生はなるべく自他を傷つけずに、細々と過ごしていこうかな。