旅立ち ~奥出雲の旅①~
ふと、島根県を旅したくなりました。
ただなんとなくです。
松江市や出雲市など、島根県の東側沿岸部は何度か訪問したことがありました。
が、奥出雲と言われる地方には行ったことがないのです。
神話の里、たたら製鉄、神楽など、以前から奥出雲の魅力について聞きかじったことがあり、興味はありました。
「よし、次の連休に奥出雲に行ってみよう」
12月某日、僕は旅立つことにしました。
現地のレンタカーと宿泊のみ事前予約をして、後は下調べなしです。
だいたい僕の一人旅はこんなかんじです。
トラブルと言われるものも含めて旅のすべてを現地で味わいたいので、極力インターネットなどで情報収集はしません。
さあ、奥出雲でどのようなご縁があるのか。
わがまま気ままツアーにLet's go!
やくもに揺られて
というわけで、仕事が終わった後、帰宅せずにそのまま出発です。
関西からJRで岡山まで行き、岡山駅から特急やくもに乗り換えます。
時間は19時過ぎ。
車内には僕以外にも乗客がちらほら。
自席の周囲に人がいないので、静かでイイですね。
本日の宿泊地・松江市の到着は22時前です。
晩の食事は松江に到着してからとる予定ですが、まだまだ時間がありますので、軽く腹ごなしといきましょう。
日本酒とサラダで乾杯です。
ワタクシも中年ですのでね、無理のない程度に健康に気遣っておりますよ。
いや~、車内での一杯は最高ですね。
解放感と旅情でとてもいい気分になりました。
やくも号は島根県に向かって北西へと進みます。
夜間なので、残念ながら車窓からの景色はよく見えません。
しかし、積雪はあるようです。
今シーズンの冬は、ここ数年に比べて寒いように感じます。
実は僕が人生で初めて、泊りがけの一人旅をしたのが松江市でした。
そのときもこの特急やくもに乗ったのですが、僕は車窓の景色に驚き、感動したものでした。
「こんな山の中を電車が走るのか」と。
当時の僕は、そこまでの田舎を見たことがなかったのです。
そんなことをしみじみと思い出しつつ、特急列車に揺られること約2時間半。
松江駅に到着です。
では、これから松江の街を軽く徘徊し、食事とお酒にありつきたいと思います。
(続く)