本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

空虚な詩② フェイドアウト

空虚な詩を僕は歌う。

 

むなしさとは、本当は忌み嫌うようなものではないのかもしれない。

 

そう感じられる方が聴いてくださったなら幸い。

 

 

仕事についていけないので、職場からフェイドアウト

 

人間関係にどうしてもつまずくので、人間関係からフェイドアウト

 

疲れ果てたので、社会からフェイドアウト

 

この社会には、僕の手に負えないことであふれている。

 

だから僕は、活躍することをあきらめた。

 

なるべく自他を害さずに生きていければそれでいい。

 

できるかぎりで求めない。

 

色々なものとの接点を、少しずつ小さくしていく。

 

意図しなくても、そうなっていく。

 

どうやらこれが、僕のあるがままの方向性のようだ。

 

もう僕は、ゲームから降りている。

 

既に一生分の努力をしたので、

 

努力とは、あるがままの自分から逃避することだと理解したので、

 

むしろ頑張らないことが、自他にとってプラスであることを散々目の当たりにしたので、

 

僕は頑張るという対処法を捨てている。

 

どうぞ僕にかまわず先に行ってください。

 

僕は河原の虫の声を聴きながら、ただ坐っています。

 

僕はそれでじゅうぶんなのです。

 

「そんなことをしたら、何もかも失ってしまうのではないか」

 

優しいあなたは、そのように気遣ってくれるかもしれない。

 

ありがとう。

 

でも大丈夫。

 

外形的にはたとえ何かを失ったように見えても、僕たちの身体はここにある。

 

呼吸もここにある。

 

心もここにある。

 

まぎれもなく僕の存在は、今ここに。

 

だから本当は、何も失くしてはいない。

 

もちろん、あなたはそのように思おうとしなくていい。

 

僕の真似などしなくていい。

 

何かを捨てようなどと努力しないでほしい。

 

だって、あなたももううんざりでしょう。

 

人の生き方を真似るのは。

 

それでいい。

 

それが馬鹿馬鹿しいと感じるなら、馬鹿馬鹿しいと認めていい。

 

何かを失くして悲しいなら、存分に悲しんでいい。

 

そして、もし耐えられるなら、

 

あなたが感じているそのむなしさは、ごまかそうとしないでほしい。

 

そこにはきっと、あなたの本心が眠っているのだから。

 

どうかそれをないがしろにしないでほしい。

 

ここまで聴いてくれてありがとう。

 

そろそろ僕は、フェイドアウト

 

今日も明日もフェイドアウト

 

誘惑があってもフェイドアウト

 

そうこうしているうちに、寿命が来た。

 

ならば、人生からもフェイドアウト

 

もう何にも生まれ変わりたくない。

 

ならば、輪廻からもフェイドアウト

 

すべてからフェイドアウト

 

すると、思考はジャッジするかもしれない。

 

「チャレンジを放棄するなんて」

 

「消極的なやつだ」

 

「そんなのは最悪の人生だ」

 

お言葉だが、大きなお世話。

 

誰もがみんなチャレンジを望んでいるわけではないだろう。

 

よけいなチャレンジをしないこと。

 

僕にとってそれは、喜ばしい人生だ。

 

だから、そんな雑音からもフェイドアウト

 

いずれはみんな、この世での生を終える。

 

ならば、フェイドアウトとは、美しい幕引きのひとつではないだろうか。

 

僕はそう感じる。

 

だから僕は、フェイドアウト

 

すべてからフェイドアウト

 

そして僕は、今日も坐る。

 

何も求めずに。

 

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