堺 de お香な旅
堺市を旅しました。
中世に豪商たちの自治都市として栄えたと言われる、大阪のあの堺です。
私は関西の西の方に住んでいるのですが、同じ関西でありながら、堺にはあまりなじみがないのです。
まともに滞在するのは今回が初めてかもしれません。
堺には老舗お香メーカーがいくつか拠点を置いていると聞きます。
そこで一度足を運び、お香屋さんを訪問してみたいと思っていたのです。
自宅から列車を乗り継いで約2時間。
奥野晴明堂
前から行ってみたかったお香屋さんのひとつに、「奥野晴明堂」があります。
ここは以前、このブログで紹介した「疫病退散香」を製造しているメーカーです。
店舗は「堺山之口商店街」のなかにあります。
思った以上にコンパクトな店構えです。
入口付近の棚にお香たちが並んでいます。
奥から女性の社員さんが出てきて、接客してくれました。
実際にお香を嗅がせていただき・・・
「極品 薫翠」と「疫病退散香」を購入しました。
「極品 薫翠」は奥野晴明堂のフラッグシップモデル的存在みたいですね。
「疫病退散香」は上部に過去記事のリンクを貼っていますが・・・
以前にこの香を聞いたとき、かすかな陳皮の爽やかさがなかなかに心地よかったので、リピート購入です。
実店舗に足を運んだ人への特典なのか、2割引の価格でした。
ありがたいですね。
お香の感想は、またの機会にさせていただきたいと思います。
奥野晴明堂ウェブサイト
https://www.jinkyu1716.com/japanese/
線香組合(仮称)
奥野晴明堂の社員さんの話によると、この商店街の数軒先に、「線香組合」なるもののお店があるのだとか。
堺のお香が一同に会しているとのこと。
では、行ってみたいと思います。
お店には看板らしい看板はありません。
インターネット上にも、正式名称が明確に出ている情報を見つけられませんでした。
店内には、数多くの線香が陳列されています。
取り扱っているメーカーも多様です。
どうやら本当に、堺のお香がひととおり揃っているようです。
ここでは薫明堂の「零陵香」と「昇龍香」を購入しました。
スパイシーな香りが特徴。
「昇龍香」は、店舗で嗅がせていただいてピンときたものです。
多数のお香のなかから購入するものを厳選する際、なかなか一つひとつを聞いている時間はありません。
そんなとき、私は箱の雰囲気で目星をつけて、いくつかピックアップします。
後は実際にそれらを嗅いで、直感で購入するかどうかを決めます。
箱のデザインはある程度香りの雰囲気がイメージされているものが多いので、案外参考になると感じています。
ここでも2割引の価格で提供いただきました。
存分にお香に触れ、満足の旅でした。
薫明堂ウェブサイト
おまけ・旧堺燈台で日は暮れて
ちょうど夕暮れどき、旧堺燈台の側を通りました。
旧堺燈台は日本最古の木造洋式灯台と言われ、国指定史跡に認定されています。
夕日に色づく景色が心を打ちました。
上空へ向かうたび、橙から青へと推移していく空のグラデーションが美しかったです。