畑のすみにサトイモを植えています。
同じ貸農園のおじいさんから種芋をいただきまして。
植え付けは、5月の中旬に行っています。
お世話をはじめて5か月弱です。
サトイモは丈夫
サトイモを栽培するのははじめてだったのですが、なかなかに健やかに育っています。
サトイモって、水やりと土寄せ以外はそれほど手がかからないのです。
アブラムシやスズメガなどの虫はけっこう寄ってきますが、丈夫なので致命的にやられることはそうそうないと思います。
私の場合、スズメガの幼虫はさすがに見つけたら取り除きますが、アブラムシはサトイモの自然治癒力に任せて放置です。
いちいち反応していたらキリがないからね。
夏場は強い日差しで葉が焼けてしまうこともたびたびありましたが、茎から新しい葉を次々に出します。
たくましいです。
サトイモは水を欲しがる
ただ、水やりはけっこう大変でしたね。
サトイモはもともと東南アジア出身のようで、とても水を好みます。
今年の夏は、激烈な暑さに加えて雨も少なかったので、仕事終わりに畑に水やりに通っていました。
うちの畑は水場から遠く、ホース散水が困難なので、ジョウロでチマチマと水をあげるだけ。
また、多忙な日やしんどいときは、どうしても畑に行けませんでした。
サトイモにとっては、じゅうぶんな水量ではなかったかもしれません。
それでも、まったく水をあげないよりは断然マシだったのでしょう。
この夏の暑さも乗り切ってくれました。
水が足りなかったせいかどうかはわかりませんが、背丈は1m前後とやや低めです。
それでも茎はしっかりしているし、葉っぱも大きくて立派です。
収穫適期になるまでは、あと1か月といったところでしょうか。
芋の出来は、掘り上げてみるまで分かりませんが・・・
たぶんそれほどヘタはこいていないでしょう。
それなりに太ってくれていそうな気がします。
まあなんとなくですけどね。
収穫が楽しみです。
サトイモは撥水する
余談ですが・・・
サトイモの葉っぱは撥水します。
まるで防水スプレーをほどこした傘のようです。
水をかけても、水滴が葉を滑り落ちます。
見ていて面白いです。
これはどうやら、サトイモが熱帯に生息していたときのなごりのようです。
熱帯のスコールは、言うまでもなく降雨の勢いがすごい。
その重みに耐えられずに倒伏したり、茎が折れたりすることを防ぐために、
雨水をはじく機能が身についていったのだとか。
自然界の適応力には驚かされます。
私なんて、何年生きてもまるで人間社会に適応できないというのに。
もう適応しようって気もねーけど(笑)
また、観察していて気づいたのですが、
この撥水作用は、基本的に元気な葉だけのようです。
虫食いや日焼け等で傷んだ葉の撥水力は、いちじるしく低下するか、なくなることを見受けました。
この撥水作用もサトイモの生命活動の一環なんですね。
畑をやるようになって、私は改めて感じるのです。
自然界のメカニズムって興味深いなあ、と。