本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

不快さを受け入れる

あなたは不快さを感じたとき、その不快さとどう付き合いますか?

不快さを感じまいとするでしょうか。
不快さを感じる対象を、不快ではないと思い込むでしょうか。
不快な感情そのものを消し去ろうとするでしょうか。

不快さに抵抗したり、不快さを自分の中から無理に追い出そうとすると、いっそう苦しみが増すこととなるでしょう。

私も経験があります。

私は7度めで禁煙に成功したのですが、失敗した6度目までの禁煙は、禁断症状そのものを感じまいと抵抗していました。

すると、禁断症状はますます強くなって、私はたばこを吸いたいという欲に飲み込まれてしまいました。

そして、だいたい禁煙3日~一週間で、再びたばこを吸ってしまいました。

7度目の禁煙のときは、禁断症状への抵抗をやめてみました。

吸いたいという心を認め、その不快さはそのままにして、たばこを吸わないでおくのです。

すると、禁煙一週間を越えたぐらいから、禁断症状は大幅に弱まりました。

そして、無事、禁煙に成功しました。
(今で禁煙18年ほどです。今はまったく禁断症状はなく、むしろ嫌煙家です。)

言うほど簡単ではなく、苦しいことは苦しかったですが、禁断症状に抵抗するよりもよほど楽に禁煙ができたと思います。
(感じ方は人それぞれなので、禁断症状の出方は様々でしょう。)

このように、不快さは無理に追い出そうとするのではなく、そのまま感じて流してしまったほうが、基本的に抵抗するより楽かと思います。

ただ、注意していただきたいのは、そのまま感じるのがいいとはいえ、痛み止めなどの頓服の使用を否定しているわけではありません。

抵抗するより楽とはいえ、不快なものは不快なのですから。
自分にとって、耐え難い苦しみはあると思います。

そのときは、なるべく苦しみを否定せずに、頓服を使用するのがいいと思います。
(あとはその苦しみが引くかどうかは、時の流れに任せましょう。)

また、その苦しみのもととなるものが何であるか分かっているときは、そこから離れようとするのもいいのではないでしょうか。