瞑想
Chapter1・私には愛がない 「私は愛を体現したい」 そのように願い、私はスピリチュアルなワークに取り組みました。 ヨーガもやりました。 仏教的な実践も行いました。 しかし、私には愛がありません。 本当です。 私は自分が気持ち良ければそれでよく、 利…
瞑想の先生は言います。 「マインドフルに生きよう」と。 私はその言葉を受け、マインドフルになろうとします。 注意を今ここに集中させようとします。 呼吸に意識を固定しようとします。 起きてほしくない思考に雑念というレッテルを貼り、排除しようとしま…
私たちが時間だと思っているもの。 時計で測れるような時間。 今、何時何分であるというようなことや、 何かをするのに何分かかるというようなことや、 いついつまでに何々をしなければならないというようなこと。 私たちはこの区切りこそが、実在する時間で…
マニュアルにとらわれる 私たちは、正しい行為というものを求めて、生き方のマニュアルを探すことがあるかと思います。 これだけ正しさというものが要求されるように見える社会。 それは無理もないことだと思います。 もちろん私もそうでした。 自分が行うこ…
個人は全体に影響を与える あなたは、全体のなかの一人。 あなたがやることは、大なり小なり、全体に影響を与える。 あなたがやることは、必ず何らかの形で、誰かに何かをもたらしている。 だから私たちは、役立たずなどでは決してない。 たとえ私たちのやる…
彼は言う。 縁があるものは、 掴み取ろうと努力をしなくても、 自分に適したタイミングで自然に出会うだろう。 仮にチャンスを逃したように見えても、 本当に縁があるものであるならば、 また何らかの形で自分のもとに現れることとなるだろう、と。 このよう…
今できることをやるということ 今できることをやるということ それは、本当に今ここで自分ができることだけをやるということ そして、頑張らないこと できないことを、できるようになろうと努力しないこと それが今できることをやるということ 今疲れ果てて…
禅では、元に戻すということを大変に重要視します。 たとえば、香炉に刺して焚いたお香が燃え尽きたとき。 その都度、お香の燃えカスである灰を除去し、香炉の灰をならすようです。 香炉を使用前の状態に戻しているということなのでしょう。 また、禅寺の僧…
今回の記事に記載したことは、あくまで私の方向性なので、あなたは真似をする必要はありません。 ただ、何かの参考になる方もいらっしゃるかと思い、公開させていただきました。 いきなりですが、私の性格は、優柔不断です。 どの納豆を買うかというようなさ…
心ある瞑想の指導者は、共通してこう述べる。 「瞑想をすると、自分自身になる」と。 彼もまた、瞑想によってそれを実感した一人だった。 地獄 いつからかは忘れたが・・・ 彼は子どもの頃から、自分の感じ方や考え方は、周囲と比べておかしいと思っていた。…
「わかりあわなければならない」 私はかつて、わかりあおうと努力していました。 相手のことを理解しよう、 自分のことをわからせようと必死でした。 それは苦行でした。 努力をすればするほど、「人はわかりあえる」という理想と、それとはほど遠い現実との…
私は自分の心を奮い立たせない。 いかなるときも。 私の心はしばしば、恐怖にまみれている。 特に何もなくても。 それでも私は、奮い立たせない。 自分の心を鼓舞したりはしない。 恐怖を払いのけようともしない。 ただ恐怖のなかにある。 それは本当に恐ろ…
あるがままの自分で生きるにあたって、自己受容は必要な姿勢です。 では、自己受容とは何でしょうか。 どうか言葉の意味を解釈しようとせず、ただ聴いていただければ幸いです。 言葉の意味は、わからなくてよいのです。 言葉が指し示す先にある、それそのも…
私たちは皆、幸福を求めている。 そして、そうなるための戦いに明け暮れてきた。 「幸福がないから、不幸である。」 私たちはそのように考える。 そしてどこかに探しに行く。 これはまっとうな理屈であろう。 しかし、本当のことであろうか。 何か外的に幸福…
美しい花が咲いている。 ただ咲いている。 そこには何の気負いも感じられない。 「私が美しさで皆を喜ばせるのだ」などと強調している気配もない。 「私が咲き誇ることで、地球の皆を笑顔にするのだ」などと主張しているふうでもない。 ただ咲いている。 そ…
私には、何も・誰も救う力などありません。 どうぞ買いかぶらないようにお願いしたいのです。 そもそも本当の意味において、誰かが誰かを救うことなどできるのでしょうか。 救済とは、自らが気づくことでしか起こらないのではないでしょうか。 あるがままの…
ただ暮らすこと。 それは、生活をするための衣食住を純粋にとり行うこと。 空腹を満たすための食事を摂ること 不快にならない程度の清潔さを保つこと ほどよく快適に眠る環境を整えること こうしたいわゆる何気ない日常の繰り返しを、ただ行うこと このなか…
彼は言う。 どうにもならないことを、どうにもならないと認めること。 このように、どうにもならないということを受け入れるなかに、真の解放がある。 なぜなら、どうにもならないことに向けられていた私たちの注意は、それ以上そこに留め置かれる必要がない…
彼は社会に適応するために、あらゆる努力を尽くしてきました。 自らの能力不足を補うために、自己啓発を行ってきました。 苦手だったコミュニケーションを円滑にするために、アサーティブの練習も重ねました。 こうしたいわゆる正攻法が功を奏しなかったので…
彼は一切、ポジティブであろうとしない。 彼は言う。 ポジティブであろうとするとき、 必ず意識の奥にはネガティブが併存している。 ネガティブな感情が苦痛だから、 その反対物のポジティブでそれを追い出そうとする。 もしくは相殺しようとする。 そうした…
何でもいい。 できるかぎりで自他を害さずに生きていけるなら何でも。 何でもいいし、どうでもいい。 とにかく頑張らない。 今、頑張らなくてもできることだけをやる。 もしくは何もしない。 いずれにせよ、今できないことはやらない。 ただそれだけ。 ああ…
どんなに成功や勝利を重ねても、ユートピアになどたどり着かない。 このことを完全に理解したとき。 おのずと、努力をして何かを勝ち取ろうという気が消失する。 そして、ただ生きるために生きる。 理想 夢 信念 こうしたものを追求することをやめ、日々の生…
ただ気づき続ける。 何かをやろうとせず、 何かを起こそうとせず、 何かを振りほどこうとせず、 ただ気づき続ける。 呼吸に、 身体に、 心に、 ただ自分の内面に起こることに、気づき続ける。 何も目指そうとせず、 何も掴み取ろうとせず、 何も探そうとせず…
空虚な詩は、ここまでとしよう。 あなたはこの詩をわかろうとしなくていい。 僕は誰かに模範を示しているわけではない。 模倣するように求めているわけでもない。 できるかぎり、ありのままのあなたをごまかさずに観てくれたなら、僕はうれしい。 ただそれだ…
空虚な詩は、当たり前を疑う。 「そうでなければならない」 そう信じて努力して、燃え尽きたあなたに。 あるべきものなど何もない。 あってはならないものもない。 本当は何も、変えなくていい。 僕はだいたいやる気がない。 基本、何もやる気がない。 でも…
現代社会では、何者かになろうとするゲームが繰り広げられている。 だから僕たちもまた、何者かになろうとする。 しかし、袋小路に迷い込む。 何者かになろうとすればするほど、自分が何者なのかわからなくなる。 そして僕たちは立ち尽くす。 そろそろこんな…
むなしさは、ひとつの虚像との決別。 自分から何かがそぎ落とされようとするサイン。 僕は今日も、この詩を歌うだろう。 なりたい自分になろうとすること。 現代では、それが美徳だと信じられているように、僕には感じる。 僕はこれを徹底的に疑った。 なり…
空虚な詩を口ずさむ。 むなしさには、可能性があるのかもしれない。 そう感じられるあなたに捧げたい。 戦いの結末は敗北。 そう決まっている。 たとえひとときは勝利に見えたとしても、人生全体で観ると、いずれ敗北。 なぜなら、それが戦いの本質だからだ…
空虚な詩を僕は歌う。 むなしさとは、本当は忌み嫌うようなものではないのかもしれない。 そう感じられる方が聴いてくださったなら幸い。 仕事についていけないので、職場からフェイドアウト。 人間関係にどうしてもつまずくので、人間関係からフェイドアウ…
空虚な詩を僕は歌う。 もしかするとあなたは、聴くに堪えないかもしれない。 申し訳ない。 それでも僕は、この詩をやめることはできない。 前向きであろうとすること。 そのことを、本心では窮屈に感じている人。 にもかかわらず、そう感じることに対して罪…