本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

瞑想

平和

あなたの心が平和なとき、 その目に映るあの人も平和。 そして、世界も平和。 なぜなら、あなたの心が平和だから。 もうあなたは聞き飽きたかもしれない。 しかし、言わずにはいられない。 真の平和とは、単純に「戦争がない」という外形的な状況を指すので…

何も目指さない

瞑想とは、何も目指さないこと。 何も得ようとせず、ただそっと意識を置くこと。 だから、僕たちはなるべく目指さない。 これを忍耐づよく続ける。 そのとき、目指さないことによって、僕たちに様々な恩恵が現れることに気づく。 それはリラックスであったり…

瞑想録・生きる意味

第1章 生きる意味の探求 「僕が生きる意味は何だろうか」 この壮大なテーマは、僕たちに中毒症のような魅力を感じさせる。 「今世で自分に与えられた使命が、どこかにあるに違いない」 「僕はこれが好きだから、これかもしれない。」 「あれは苦手だから、…

優しくなろうとしない

「優しくなければならない」 あなたはそのように、優しい人間になろうと自己改造に挑んできたかもしれません。 しかし、どんなに努力を続けても、自分のなかの優しくない一面がムラムラと顔を出します。 「だめだ、優しくなれない」 あなたはそのように自分…

簡素な心

モノが少ない簡素な部屋では、のびのびと動くことができる。 なぜだろうか。 それは空間によるのではないだろうか。 空間では動線が確保される。 空間では視界も開ける。 このように、空間とは解放感をもたらす。 解放感があるとき、自由がある。 簡素である…

とらわれないこと

壱・無執着への試み 執着とは何かにつけて自分を束縛するもの。 そのことを僕たちは、思考レベルでじゅうぶんすぎるほど心得ています。 だから執着しなければ、苦しみは少ないはず。 僕たちはそのように考えることでしょう。 すでに紀元前の時代から、ブッダ…

受け入れるということ

受け入れるとは それをそれと認めること。 それが受け入れるということ。 苦しみを苦しみと認める。 不快を不快と認める。 好きを好きと認める。 郵便ポストが赤く見えるなら、ポストは赤いと認める。 仕事が馬鹿馬鹿しいと感じるなら、馬鹿馬鹿しいと感じて…

瞑想録・身体に意識を置くということ

身体にそっと意識を置く。 何も感じようとせず、ただ置いてみる。 どこか特定の部位にではなく、全体的にぼんやりと。 すると、なんとなく身体の感覚が現れる。 たいした感動はなく、かすかに身体を感じる程度だった。 すっきりするわけでもない。 相変わら…

集中しようとしない

ただそっと意識を置く 瞑想において、あなたは集中しようとしなくていいのです。 呼吸などの対象に注意を縛り付ける必要はありませんし、そこから注意を離すまいと意識する必要もありません。 おそらくそうした方法は、強い苦痛を生むのではないでしょうか。…

線香にみる永遠

一本の線香に火をつける ただ線香を焚くために 線香の先端が橙色に光る さっきまでそれは、茶色い棒状の物体だったのに 炎と融合し、化学変化を起こしているようだ そこから発する煙は、その産物なのだろう この茶色の棒は、燃焼することで分解・気化し、大…

心を開いているということ

瞑想において、心を開いていることは大切です。 瞑想とは観察であると、僕はこのブログで何度か申し上げています。 観察とは、ものごとやそれらの関係性を理解するために効果的な注意の払い方です。 なぜなら、理解とは、心を開いて観察しているときに起こ…

頑張らない

頑張ってできることなら、ときには頑張ってみるのもいいのかもしれない。 もちろん、頑張りたいときでかまわない。 頑張らないとできないことなら、やらなくてもいいのかもしれない。 きっと遅かれ早かれ、いずれ限界が来るだろうから。 頑張ってもできない…

戦わない

彼は勝ちもしないし負けもしない。 なぜなら彼は戦わないからだ。 当然、自分から戦いをふっかけたりはしない。 戦いを挑まれても応じないし、 一緒に戦おうと誘われてもその誘いに乗らない。 そのとき彼は無敵である。 なぜなら、戦わないので敵がいないか…

理想を追い求めない

この文章は、どんなに努力しても満たされない感じがある人にこそ読んでいただきたいと思い、執筆しました。 その満たされないものが何なのかを気づくきっかけになれば幸いです。 それ以外の方には、受け入れられなくて当然のものです。 そのことをご承知いた…

あなたがやらなくても

あなたがやらなくても誰かがやる。 あなたがあれこれ取り計らわなくても世界は動く。 あなたがどんなに抵抗しても、時は流れ地球は回る。 それが自然の摂理というもの。 だから、あなたはあなたにできることだけやればいい。 あなたができないことは、誰かに…

いつか

いつかのために努力すること。 現代社会では、それがすばらしいことであると手放しで賞賛されているのかもしれません。 「いつか俺はすばらしい人間になるんだ。」 「いつか俺は本当になりたい職業に就くんだ。」 「いつか俺は理想の暮らしを手に入れるんだ…

期待 ~百害あって一利なし~

期待は百害あって一利なし。 そう。 他者が自分の思いどおりに動くかどうかは、自分にはコントロールできないこと。 そして、期待が外れたとき、相手を責める心が起きてくる。 このように、誰かへの期待は、与えてもらうことを求める依存的態度。 また、自分…

瞑想の偉大な成果物 ~真の自分自身として生きる~

坐るだけが瞑想ではありません。 生活そのものが瞑想の場です。 普段の生活において、できるかぎり自分自身の内面の動きに気づいていること。 そして、できるかぎりそれにのめり込まないこと。 実はそれこそが、最も有意義な実践であると僕は実感しています…

自分を許すということ

2021年の締めくくりに、ちょっと僕の話をさせていただきましょう。 「こんな自分は嫌だ」 「だから別人になるんだ」 そう考えて努力をしたら、結局は自分自身として生きることが幸福であることを理解しました。 「サラリーマンの仕事なんて嫌だ」 「だから俺…

起きてくることにただ気づいている

僕は瞑想のとき、 何かをイメージしようとしません。 何かを思い出そうとしません。 心の声で何かをアナウンスしたり、 マントラを唱えたりしません。 呼吸をコントロールしようとしません。 呼吸を数えたりしません。 何かを感じようとしたり、 感覚を維持…

存在そのものの価値に気づく

瞑想とは、自分の存在を磨く作業でもあります。 存在を磨くとは、自分の存在をアピールすることとは違います。 自分の存在そのものの価値に気づくということです。 存在そのものの価値。 それは何かができるから、何かを成し遂げたから、何かを所有している…

祈り

もし今あなたが何もできそうにないのなら、ただ祈るのもいいのかもしれません。 もちろん、あなたが祈ってもいいと思ったらでけっこうです。 祈ることなどばかばかしいと思考が強く抵抗するのなら、やめておくことです。 そのときは「何もしない」ということ…

チャレンジしないというチャレンジ

「チャレンジすることはすばらしいこと」 困難なことへのチャレンジがもてはやされるような風潮の昨今。 簡単なことを選んでやることに罪悪感を抱く人もいらっしゃるかもしれません。 そして、嫌がる自分自身に無理に困難なことをさせようとするかもしれませ…

中立的であること

瞑想は、肯定も否定もしません。 瞑想は、集中でも散漫でもありません。 瞑想は、緊張でもリラックスでもありません。 ただ広がりの中にたたずんでいるのです。 このように、瞑想中の心というのは極めて中立的なのです。 瞑想が深まっているとき、あなたは…

愛しようとしないことが愛

はいどーも。 今日はちょっと愛について話してみましょうかね。 大きなテーマですが、まあお茶でも飲みながら気軽に読み流していただければと思います。 起・愛さなければならないという苦しみ 「愛さなければならない」 「しかし、愛し方がわからない」 「…

救いがない中にこそ救いがある

野心 夢や成功という言葉で飾られてはいても、もしかするとこれもエゴが作り出す野心かもしれない。 その奥底には、 「俺だけは特別でいたい」 「成功することで特権を独占したい」 「人より優位に立って一目置かれたい」 そんな欲が隠れているのかもしれな…

完成形の自分という幻想

完成形の自分を求めて、自分自身をいじくり回す。 どこかに理想の自分があるのではないか。 そしてそこにたどり着けるのではないか。 そこにたどり着いたなら、安楽が待っているにちがいない。 そのように努力を続ける。 しかし、どこまで行っても理想の自分…

美とは清潔であること

写真提供:『京都フリー写真素材集』様 あなたは建仁寺などの禅寺に行ったことはあるでしょうか。 モノが少なくて華やかさはないけれど、きれいに掃除された廊下や整えられた庭園。 もしここに美しさを感じたのなら、本当に必要な美とは何か、少し考えてみま…

不作為 = 真の勇気

まだ起こっていないことに対して、こんなことが起こらないようにと身構える。 すると、身構えるほど余計な緊張が生まれる。 また、「準備すべきもの」は際限なく増えていく。 ならば、起こることを許せばいい。 既に起こったことに対して、こんなことがあっ…

意味づけからの解放

瞑想がただ坐ること、それだけであるのと同じように 僕たちもただ生きているだけでいいのです。 しかし、そう言われてもあなたは信じられないかもしれません。 「冗談じゃない。それでは生きている意味がないではないか」 あなたはそう思うかもしれません。…