本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

2021-01-01から1年間の記事一覧

自分を許すということ

2021年の締めくくりに、ちょっと僕の話をさせていただきましょう。 「こんな自分は嫌だ」 「だから別人になるんだ」 そう考えて努力をしたら、結局は自分自身として生きることが幸福であることを理解しました。 「サラリーマンの仕事なんて嫌だ」 「だから俺…

サイコ日記・不信感ヲ観察スル

某月某日。 月が美しい夜だ。 心がひたすらにザワザワしている。 「信じてたまるか」と言っている。 思考の渦に取り込まれる。 しかし、これを観察している僕は、「ああ、巻き込まれているな」と自覚している。 「いやはや、すごい渦だ」 思考の渦と表現した…

起きてくることにただ気づいている

僕は瞑想のとき、 何かをイメージしようとしません。 何かを思い出そうとしません。 心の声で何かをアナウンスしたり、 マントラを唱えたりしません。 呼吸をコントロールしようとしません。 呼吸を数えたりしません。 何かを感じようとしたり、 感覚を維持…

自己表現の場

母は毎日、時間をかけて料理する。 どうやらいいものを作りたいという意欲が強いようだ。 そして母自身、そのことを知ってはいるが受け入れきってはいないようだ。 よく「今日も料理めんどうくさいなあ」とこぼす。 こぼしながらも、やはりじっくり丁寧に食…

存在そのものの価値に気づく

瞑想とは、自分の存在を磨く作業でもあります。 存在を磨くとは、自分の存在をアピールすることとは違います。 自分の存在そのものの価値に気づくということです。 存在そのものの価値。 それは何かができるから、何かを成し遂げたから、何かを所有している…

フルムーンボウル ~シンギングボウルの世界~

シンギングボウルをご存じですか。 仏壇でチーンって鳴らすおりん。 あれと似たようなかんじの、金属製のお椀です。 もともとはチベット仏教の法具なのですが、今では日本でもヨーガや瞑想の際に鳴らしたり、セラピストがヒーリングに使用したりと、広く認知…

鎮魂歌 ~親愛なるあなたへ~

僕の大切な人が今世の旅を終えた。 あなたは最期まで懸命に生きた。 決して良くなることのない病だと知りつつ、投げ出すことなく。 病状が進み、ベッドから自力で動くことができなくなっても、あなたはいつものあなたと同じように、自分にできることをやり続…

お香れぽ③ 中宮寺「山吹香」

さて、僕が瞑想中に使うお香を紹介するというこの不人気コーナー。 めでたく3回目を迎えました。 ご覧になっているあなたに感謝の意を表明いたします。 今回もお付き合いいただけると幸いでございます。 ↓第1回レポート hamamon91.hatenablog.com ↓前回レポ…

祈り

もし今あなたが何もできそうにないのなら、ただ祈るのもいいのかもしれません。 もちろん、あなたが祈ってもいいと思ったらでけっこうです。 祈ることなどばかばかしいと思考が強く抵抗するのなら、やめておくことです。 そのときは「何もしない」ということ…

チャレンジしないというチャレンジ

「チャレンジすることはすばらしいこと」 困難なことへのチャレンジがもてはやされるような風潮の昨今。 簡単なことを選んでやることに罪悪感を抱く人もいらっしゃるかもしれません。 そして、嫌がる自分自身に無理に困難なことをさせようとするかもしれませ…

中立的であること

瞑想は、肯定も否定もしません。 瞑想は、集中でも散漫でもありません。 瞑想は、緊張でもリラックスでもありません。 ただ広がりの中にたたずんでいるのです。 このように、瞑想中の心というのは極めて中立的なのです。 瞑想が深まっているとき、あなたは…

愛しようとしないことが愛

はいどーも。 今日はちょっと愛について話してみましょうかね。 大きなテーマですが、まあお茶でも飲みながら気軽に読み流していただければと思います。 起・愛さなければならないという苦しみ 「愛さなければならない」 「しかし、愛し方がわからない」 「…

哀愁

秋が深まる頃。 どこか哀愁を感じませんか。 清涼で澄んでいて、しかしもの悲しい。 冬に向かい、生命が枯れゆく予感。 この季節に大自然が発する波長のようなもの。 それは光や空気、水を使って地球が織りなしている芸術作品なのかもしれません。 僕たちは…

救いがない中にこそ救いがある

野心 夢や成功という言葉で飾られてはいても、もしかするとこれもエゴが作り出す野心かもしれない。 その奥底には、 「俺だけは特別でいたい」 「成功することで特権を独占したい」 「人より優位に立って一目置かれたい」 そんな欲が隠れているのかもしれな…

完成形の自分という幻想

完成形の自分を求めて、自分自身をいじくり回す。 どこかに理想の自分があるのではないか。 そしてそこにたどり着けるのではないか。 そこにたどり着いたなら、安楽が待っているにちがいない。 そのように努力を続ける。 しかし、どこまで行っても理想の自分…

美とは清潔であること

写真提供:『京都フリー写真素材集』様 あなたは建仁寺などの禅寺に行ったことはあるでしょうか。 モノが少なくて華やかさはないけれど、きれいに掃除された廊下や整えられた庭園。 もしここに美しさを感じたのなら、本当に必要な美とは何か、少し考えてみま…

不作為 = 真の勇気

まだ起こっていないことに対して、こんなことが起こらないようにと身構える。 すると、身構えるほど余計な緊張が生まれる。 また、「準備すべきもの」は際限なく増えていく。 ならば、起こることを許せばいい。 既に起こったことに対して、こんなことがあっ…

お香れぽ② 奥野晴明堂「疫病退散香」

さて、僕が瞑想のときに使っているお香たちを紹介する、全然ご好評いただいていないこのコーナー。 今回もやる気なく進めてまいりましょう。 よければお付き合いいただけると幸いです。 ↓第1回レポートっす。 hamamon91.hatenablog.com 今回ご紹介するお香…

意味づけからの解放

瞑想がただ坐ること、それだけであるのと同じように 僕たちもただ生きているだけでいいのです。 しかし、そう言われてもあなたは信じられないかもしれません。 「冗談じゃない。それでは生きている意味がないではないか」 あなたはそう思うかもしれません。…

あきらめるという貢献

本当はもうこれ以上、やり続けたくない。 でもここであきらめてしまったら、自分の居場所がなくなってしまう。 周りにも迷惑がかかってしまう。 そして、あきらめることに罪悪感を抱く。 あきらめたいと思う自分を責める。 あなたはそのように苦しんでいるか…

仕事へのロマンを捨てる

「仕事に意味が感じられない。」 そう思って、自分のやりたい仕事を探し求めてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 「これが自分のやりたいことだ。」 「これが自分の天職に違いない。」 そう思って始めたことも、やはり何か違うと感じる。 もしあな…

適応しなくていい

Prologue・今できることだけを 今、自分にできることだけをやり続ける。 今、自分にできないことはできないと認め続ける。 今、自分に耐えられないことからは離れ続ける。 これを繰り返すとどうなるだろうか。 極めてシンプルなことだ。 自分にできることだ…

お香れぽ① 玉初堂「沈香 香樹林」

僕は瞑想のとき、よく線香を焚きます。 理由は単純明快です。 純粋にいい匂いだと感じるからです。 ちょっと大げさな言い方をすれば、広がる香りと立ち上る煙でなんとなく空間や五感が浄化されるような感じがあり、心地いいのです。 以前、「瞑想には香りが…

やる気なし宣言【やる気なしヨーガレポート②】

やー、どもども。 hammerです。 先日はじめたヨーガの集中実践、ちゃんとやってますヨ。 で、ヨーガの効果かどうかはわかりませんが、なんだかやる気のなさが心地よく感じられるようになってきましたので、ここに心の声を記しましょう。 暇つぶし程度にお付…

評価をくださない

瞑想の要は、ものごとに対して評価をくださないことです。 あなたも瞑想関連の情報で、「ジャッジしない」という言葉を聞いたことがあるのではないかと思います。 それはまさにこの態度のことです。 これがある程度身に付いたなら、あなたの瞑想は格段に奥行…

あるがままの体感 ~或る秋の日に~

9月上旬の某日。 朝、空にはうろこ雲が漂っていた。 そして涼しく、肌にここちのいい気温だった。 窓からは乾いた爽やかな風が吹き入る。 「もう秋だなあ」 正午近く、空の様相は変わっていた。 太陽はギラギラと強い光を大量に発していた。 暑い。 北の空に…

なんとなくはじめてみます【やる気なしヨーガレポート①】

ワタクシも瞑想・ヨーガインストラクターと銘打って活動しておりますゆえ・・・ 日頃から、気が向いたときにヨーガを実践しています。 しかし、普段はサラリーマンとして世を忍んでおりますので、忙しさを理由にやったりやらなかったりというかんじです。 瞑…

逆説的・解決法

求めれば求めるほど、求めたものは遠ざかる。 だから求めない。 解決しなければならないと躍起になればなるほど、自分で問題を創造することになる。 だから解決しようとしない。 これが究極の問題対処法である。※ このことの有効性を理解したとき、むやみな…

心を落ち着けようとしない

心が落ち着かないとき、あなたは心を落ち着けようとするかもしれません。 もちろんそれは現在、いわゆる一般的と言われている方法かと思いますので、当然の試みだと思います。 あなたは何も間違ってはいません。 そして、瞑想にもその役割を期待しているかも…

大自然に立ち戻る

大自然には本来、締め切りというものはない。 締め切りを設定していなくても、季節が来れば花は咲くし、鳥たちは巣を作り終える。 ものごとは完璧なサイクルによって、おのずと循環している。 生命とはこういうものなのだろう。 「いついつまでにこれこれを…