2020-01-01から1年間の記事一覧
マインドフルネスによって自分の心と健全に関わっていく過程を一言で表すなら、それは「思考を超越する」ということです。 もしかするとこれは、マインドフルネスだけでなく、様々な心理ワークや、いわゆるスピリチュアルといわれるもののワークに共通したこ…
「瞑想で無になる」 「瞑想で雑念が消える」 そのようなお触書を目にされた方はいらっしゃるかもしれません。 そして、そのような神秘的な状態に憧れるかもしれません。 人それぞれ何を目指すかは自由ですから、もちろんそれもいいと思います。 しかし、突き…
はじめに申し上げておきますと、今から述べることは、ある意味理想論です。 「今、そのようにできない自分」を責める必要はまったくありません。 欲は決して「悪いもの」ではない。 僕はそう思っています。 欲は我々の生命維持のために必要な側面もあるから…
「正義」 この言葉に対して各人が感じる意味や、心に抱く印象は様々だと思います。 皆さんがこの言葉をどのようなニュアンスで使われているのか、僕にはわかりません。 しかし僕は、現代で使われる正義という言葉に対して、懐疑的な印象を抱いています。 な…
戦争や喧嘩など、表立った争いだけが争いではない。 「私は正しい。あなたは間違っている」 「これは優れている。あれは劣っている」 「こんな状態になれば勝ち。あんな状態は負け」 違いに対して価値判断が加わると、日常生活でさえも争いとなることがある…
「これを変えなければ、自分が損をする。」 「人を動かそうとしなければ、自分の地位が脅かされる。」 「威圧しなければ、自分がなめられる。」 そう考えて、自分の思い通りに人やものごとをコントロールしようと画策してきたかもしれません。 僕もそうだっ…
過剰に「キラキラした」言葉や綺麗ごとが苦手な僕ですが、そんな僕でも好きな言葉があります。 それは「大丈夫」という言葉です。 なぜならこの言葉は、究極的な真実を述べた言葉だと感じるからです。 あなたは今、苦しみのなかにあるでしょうか。 どんな想…
幸福になろうとするとき、僕たちは幸福ではないのかもしれません。 なぜなら、幸福に「成ろう」としているからです。 不幸であること もし、僕たちがポジティブな気分であることだけが幸福だと思っているのなら、既に僕たちは不幸なのかもしれません。 なぜ…
瞑想において、探そうとしない姿勢は大切だと僕は思います。 坐して、もしくは横たわって瞑想をしている間、何も探そうとしません。 心地よさも、 リラックスも、 集中も、 洞察も、 何も探しません。 ただ来るものに対して、なるべく平等に注意を払おうとし…
僕はこの記事を、人間関係に対して苦手意識がある一方で、「社交的でなければならない」と考えて、内向的な自分を否定してしまう人に向けて書きます。 それ以外の方には、おそらく参考にはならないだろうと思います。 そのことをご理解のうえ、閲覧くだされ…
それまで気にも留めていなかった。 庭に植わっているローズマリーに、心地よい香りがあることに気づいた。 その枝を3、4cmほど切ってみる。 そしてお湯に数分間浸し、お茶にして飲んでみる。 爽やかな香りと味が口内に広がる。 「うちの庭にもこんな宝があっ…
瞑想をしているとき、僕たちは自然と一体です。 自然はおそらく、区別も判断もしていないでしょう。 つまり、自然とは、思考から自由だということです。 ならば、自然はまったく無秩序かというと、それは違うと思います。 大自然にも大いなる意志があると感…
天気は日々、移り変わります。 晴れの日があれば、雨や曇りの日もあります。 嵐や台風のように、大荒れのときだってある。 これだけ人間の科学技術が発達した現代においても、僕たちは天気を意のままに操作することはできません。 いくら僕たちが晴れてほし…
「やる気を出しましょう。」 あなたはかつて、このように鼓舞されたかもしれません。 その言葉に従い、本当はやる気がないにもかかわらず、自分の中から無理矢理にやる気を絞り出そうとした方もいらっしゃるかもしれません。 そして、そのようにやる気を出そ…
それはただ、それというだけ。 それ以上でもそれ以下でもない。 そこには本来、意味はない。 それを特別なものに細工したがるのは、僕たちの心の仕業なのかもしれない。 しかし、それを特別だと思う心もまた、そうであるというだけ。 それを細工することもま…
何日前からだろうか。 僕の部屋の窓ガラスの外側に、カゲロウの亡骸が張り付いている。 白く透明で、無機質な物体だ。 張り付いているというより、まるで魂が身体から突然抜け出し、そのままそこに居るかのようだ。 苦しんだような様子も伺えず、死がごく日…
マインドフルネス瞑想は、一言で申し上げるなら観察です。 視覚だけでなく、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の五感によって、もしくは「心の眼」によって、様々な対象を観察します。 それによって、感性が冴え、場合によっては第六感(直感やインスピレーションなど…
ネットオープンカウンセリングのお時間です。 ここでは、僕が相談者様のお悩みに回答させていただきます。 なお、掲載にあたって、相談者様の事前承認を得ています。 感動できない (相談内容) 私は感動することができません。 友達が「感動した」と感想を…
僕は頻繁に、「認める」という言葉を用います。 それは、人間として健全に生きるうえで、この「認める」ということの重要性を体感してきたからです。 この言葉にあなたはどのような印象をお持ちでしょうか。 「認める」とは、困難なことでしょうか。 僕もか…
これは、悟りというものの一般定義を記したものではない。 そういうものを期待して読むなら、きっとがっかりすることだろう。 僕は悟りの正式な定義は知らないし、どうでもいい。 物質世界と精神世界の両方を懸命に生きてきた者の責務として、その半生から得…
マスコミのニュースでは、華々しい成果を上げた人がクローズアップされる傾向があるかと思います。 また、最近ではSNSで自分の生活をさらけ出す行為が一般的になっているように感じます。 そういう情報をよく目にするからでしょうか。 世界をまたにかけて活…
前回記事で、感情と戦うのではなく、「折り合いをつける」という姿勢で臨むことを提案しました。 hamamon91.hatenablog.com ここで注意していただきたいことがあります。 それは、とにかく無理はしないでいただきたいということです。 今の段階で折り合いが…
よく、感情を「克服する」という表現を見かけます。 おそらく、苦手意識によって囚われていた感情があったが、その感情に心悩まされなくなったというような意味なのでしょう。 「克服」の言葉の意味を見てみましょう。 ************************************…
もしあなたがどんなに心を整える努力をしても、人や世間を憎んでしまうのなら、一度あなたの中にある「憎む心」を認めてはどうでしょうか。 巷の心理読み物などを読むと、さも「憎む心」などまったくない清らかな人間になれるのではないかと期待するかもしれ…
この情報化社会。 僕たちは、何でもわかって当然と思ってしまうことがあるかもしれません。 わからないことを恥じて、わからない自分を責めてしまうかもしれません。 だから、何でも無理に自分にわからせようとするかもしれません。 知らないことに対する罪…
前回記事の中で、「使命」というものを深刻に考えてしまう人に向けて、植物に学び、自分に適した場所で、自分が今「できること」を淡々としていけばいいという持論を述べました。 前回記事 hamamon91.hatenablog.com さて、今回も再び、植物の生き方をヒント…
スピリチュアルなどで、「使命」という言葉を耳にするかと思います。 これまで自分の人生に生きがいを感じられなかった人なら、この言葉を重く受け止めるかもしれません。 どこかに生前から約束された「天職」のようなものがあるのではないか。 それによって…
僕はこのブログで何度か「結果はコントロールできない」と述べてきました。 これは努力を否定するものではなく、現代社会で陥りがちな「悪あがき」から距離を置くための知恵としてお伝えしているものです。 そして、真に言いたいことは、「結果に無関心にな…
前回記事で、「キャッチフレーズ」について述べました。 「キャッチフレーズ」は魅力的に響く分、よく「独り歩き」をする。 だから、もしそれらに振り回されて苦しいなら、その真意がわかるまで、むやみに信じようとすることを保留してはどうかとお伝えしま…
現代社会では様々な「キャッチフレーズ」が溢れているかと思います。 ライフスタイルに関しても、「断捨離」や「糖質制限ダイエット」など、ブームと呼べるほど多くの人に影響を与える言葉が存在しています。 これらの言葉を生き方や行動の指針として参考に…