本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

瞑想

あきらめるという貢献

本当はもうこれ以上、やり続けたくない。 でもここであきらめてしまったら、自分の居場所がなくなってしまう。 周りにも迷惑がかかってしまう。 そして、あきらめることに罪悪感を抱く。 あきらめたいと思う自分を責める。 あなたはそのように苦しんでいるか…

仕事へのロマンを捨てる

「仕事に意味が感じられない。」 そう思って、自分のやりたい仕事を探し求めてきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 「これが自分のやりたいことだ。」 「これが自分の天職に違いない。」 そう思って始めたことも、やはり何か違うと感じる。 もしあな…

適応しなくていい

Prologue・今できることだけを 今、自分にできることだけをやり続ける。 今、自分にできないことはできないと認め続ける。 今、自分に耐えられないことからは離れ続ける。 これを繰り返すとどうなるだろうか。 極めてシンプルなことだ。 自分にできることだ…

評価をくださない

瞑想の要は、ものごとに対して評価をくださないことです。 あなたも瞑想関連の情報で、「ジャッジしない」という言葉を聞いたことがあるのではないかと思います。 それはまさにこの態度のことです。 これがある程度身に付いたなら、あなたの瞑想は格段に奥行…

あるがままの体感 ~或る秋の日に~

9月上旬の某日。 朝、空にはうろこ雲が漂っていた。 そして涼しく、肌にここちのいい気温だった。 窓からは乾いた爽やかな風が吹き入る。 「もう秋だなあ」 正午近く、空の様相は変わっていた。 太陽はギラギラと強い光を大量に発していた。 暑い。 北の空に…

逆説的・解決法

求めれば求めるほど、求めたものは遠ざかる。 だから求めない。 解決しなければならないと躍起になればなるほど、自分で問題を創造することになる。 だから解決しようとしない。 これが究極の問題対処法である。※ このことの有効性を理解したとき、むやみな…

心を落ち着けようとしない

心が落ち着かないとき、あなたは心を落ち着けようとするかもしれません。 もちろんそれは現在、いわゆる一般的と言われている方法かと思いますので、当然の試みだと思います。 あなたは何も間違ってはいません。 そして、瞑想にもその役割を期待しているかも…

大自然に立ち戻る

大自然には本来、締め切りというものはない。 締め切りを設定していなくても、季節が来れば花は咲くし、鳥たちは巣を作り終える。 ものごとは完璧なサイクルによって、おのずと循環している。 生命とはこういうものなのだろう。 「いついつまでにこれこれを…

恐怖の中にとどまる

スピリチュアルの教書などで、僕たちを不自由にしている根源は恐怖なのだという情報をよく目にするかもしれません。 そこであなたは、恐怖を感じることそのものを「悪」と判断して、自分の中にある恐怖心の存在を否定するかもしれません。 こうした関わり方…

条件付きの肯定から足を洗う

「何かができるようになったら自分を許せるかもしれない。」 あなたはそのようにして、これまで苦行に励んできたかもしれません。 あなたのその忍耐に、僕はこのうえない敬意を払うでしょう。 なぜなら、僕もずっとそのように自分と関わってきたからです。 …

この1冊からはじまった

生きづらかったころの自分。 それを解決しようと努力していた自分。 そして今の自分。 少し振り返ってみた。 ずいぶんと変容したなあとしみじみ感じる。 生きづらさを強く感じていた頃、自分のことが嫌いで嫌いで仕方がなかった。 こんな自分は自分ではない…

許すとは手放すこと

「人が許せない」 このように苦しんでいる方は多くいらっしゃるかもしれません。 人を許すには、まず自分を許すことです。 自分を許す過程で、おのずと人を許していることでしょう。 だから、今は人が許せないのなら、まずはそんな自分を許すことです。 とは…

何もしない練習

僕たちはおそらく普段、「あれもしなければならない、これもしなければならない」と忙しく日々を過ごしていることでしょう。 常に行動に駆り立てられて苦しんでいる人もいらっしゃるかもしれません。 その根底には、「行動しないと不利な立場になるから危険…

自己解放

あなたがあなたであることをあなたに許すこと。 それがあなたの自己解放である。 自己解放に結果は必要ではない。 それは決意があれば足りる。 真に偉大なものは、自分を許すという決意である。 なぜなら、どんな状態になろうと、そのように決意したあなたは…

自覚

自覚とは、自分の状態に気づいているということ。 そして、それに良いとか悪いとか判断を下していないということ。 気づき続けたまま、それをそのままにして、変えようとしないということ。 誰かに嫉妬しているなら、私は嫉妬しているのだと認めている。 そ…

内面観察【マインドフルネスによるアプローチ②】

前回記事で、メンタルヘルスにおいて、思考そのものをコントロールしようとする試みがうまくいかない理由をご説明しました。 今回は、思考のコントロールに代わる方法として、マインドフルネスではどのようにアプローチをするのか、お伝えしたいと思います。…

ポジティブ思考がうまくいかない理由【マインドフルネスによるアプローチ①】

※注意※ この記事は、ポジティブ思考やそれを実践している方々を貶めることが目的ではありません。 ポジティブ思考がうまくいかずに自分を責めてしまう人に対して、「あなたのせいではない」ということを知っていただくとともに、別の方法を提案させていただ…

限界を認める

スピリチュアルなどで、「あなたに耐えられないことは起こらない」というような言葉を見聞きしたことがあるのではないでしょうか。 「いやいや、耐えられないことばかり起こってるよ」 今、苦境にいらっしゃる方は、この言葉に違和感をおぼえるかもしれませ…

ナルシシズムの脱却

あなたは誰に評価してもらうまでもなく、そのままのあなたでよく、 あなたは特別な人間ではなく、存在の価値としてはみんなと同じ一人であり、 あなたはあなただけの個性を持った、かけがえのない一人である。 そしてそれは、あなただけでなくみんな同じであ…

「道具」の支配から脱する

思考というものは便利な「道具」です。 ものごとを部分的に切り取ったり体系立てたりして、僕たちが把握する助けとなります。 実際、思考によって我々人類は技術発展などを成し遂げてきました。 しかし、思考に過剰に価値を付与するあまり、我々は思考が「道…

苦しみの超越

「こうすれば悩みはなくなる」 世間にはそうした情報が溢れています。 それらを真に受けて、あなたは散々苦しみと戦ってきたかもしれません。 苦しみからの解放を夢見て。 その努力の偉大さを、僕はよく理解しているつもりです。 なぜなら僕もそうだったから…

身体に意識を置く

あなたは激しい思考の渦に巻き込まれ、混乱してしまったことはありませんか。 どんなに心を落ち着けようとしても、考えは治まる様子がない。 それどころか、落ち着けようとすればするほど、その渦は激しさを増す。 その苦しさ、とてもよくわかります。 しか…

苦手克服に潜む危険性

前回、苦手なものは苦手なままでよく、ただ「自分はこれが苦手だと感じているのだ」と気づき続ければよいと申し上げました。 今回の記事は、その補足説明となるものです。 タイトルに「危険性」とありますが、これはあなたに強迫観念を与えるためのものでは…

苦手は苦手なままでいい

あなたは「苦手を克服することが美徳」と教わり、それを信じてきたかもしれません。 そこで、「苦手なものなどあってはいけない」と考えて、嫌がる自分に無理に苦手なことをさせ続けたかもしれません。 にもかかわらず、いっこうにその苦手意識が薄れる手ご…

エゴ

あなたは、セラピストやスピリチュアリストが書いた文章などを読んでいて、あまりにも人格ができすぎているように感じて、かえって苦しくなったことはありませんか。 心が健全であるには、この人たちのように・・・ 人を憎んではいけない。 人を羨んではいけ…

超越とは「どうでもいい」ということ

マインドフルネスによって自分の心と健全に関わっていく過程を一言で表すなら、それは「思考を超越する」ということです。 もしかするとこれは、マインドフルネスだけでなく、様々な心理ワークや、いわゆるスピリチュアルといわれるもののワークに共通したこ…

瞑想の真価【持論】

「瞑想で無になる」 「瞑想で雑念が消える」 そのようなお触書を目にされた方はいらっしゃるかもしれません。 そして、そのような神秘的な状態に憧れるかもしれません。 人それぞれ何を目指すかは自由ですから、もちろんそれもいいと思います。 しかし、突き…

争いから離れる

戦争や喧嘩など、表立った争いだけが争いではない。 「私は正しい。あなたは間違っている」 「これは優れている。あれは劣っている」 「こんな状態になれば勝ち。あんな状態は負け」 違いに対して価値判断が加わると、日常生活でさえも争いとなることがある…

変えようとしないこと

「これを変えなければ、自分が損をする。」 「人を動かそうとしなければ、自分の地位が脅かされる。」 「威圧しなければ、自分がなめられる。」 そう考えて、自分の思い通りに人やものごとをコントロールしようと画策してきたかもしれません。 僕もそうだっ…

大丈夫

過剰に「キラキラした」言葉や綺麗ごとが苦手な僕ですが、そんな僕でも好きな言葉があります。 それは「大丈夫」という言葉です。 なぜならこの言葉は、究極的な真実を述べた言葉だと感じるからです。 あなたは今、苦しみのなかにあるでしょうか。 どんな想…