本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

快・不快を認識するトレーニング

自分の感じ方がわからない、自分の判断に自信が持てないという方のために、普段から行えるトレーニングをご紹介したいと思います。

 

ひとことで言うと、自分が今、「快」か「不快」かを認識するということです。

 

外界の刺激、湧き上がってくる感情・思考などが、自分にとって心地いいのか・悪いのか。

ただそれだけを認識します。

 

それに対して「こうあるべきだ。」「こう感じるべきではない。」という評価が起こるかもしれません。

また、だから「このように行動しよう。」という判断が起こるかもしれません。

そして実際、何か行動をするかもしれません。

 

ここではそれらの思考や行動自体は問題ではありません。

 

その前段階の「快」か「不快」か。

それだけ自覚できればよいのです。

 

ただ、ここで誤解しないでいただきたいのは、そのような評価・判断や行動をしてはいけないということではない、ということです。

また、それらを気にしてはいけないということでもありません。

 

ポイントは、このトレーニングにおいて、思考や行動の内容は重要ではないということです。

 

何度も言うようですが、あなたが「快」と感じているのか、「不快」と感じているのか。

それを自覚することがこのトレーニングの目的なのです。

 

※快でも不快でもどちらでもないという感じ方も存在するのですが、それらは自分に影響を及ぼすことは稀であるため、ここでは認識する必要はないかと思います。

 

無理に対象を見つけて認識しようとする必要はありません。

自分に近づいてきたもの・起こったことに対して、自分がどのように感じているのかを見ようとすればいいのです。

 

このトレーニングは、一見簡単なように見えて、実は簡単ではないと私は思っています。

 

人によっては、自分の思考がじゃまをして、「快」か「不快」かを判別することすら拒もうとすることに気がつくかもしれません。

 

そんなときに大切なのは、思考と闘わないことと、忍耐強く行うことです。

 

自分の思考はなるべく、起こるまま、去るままにさせる。

そのうえで、何度も何度も少しずつ淡々と、「快」か「不快」かを認識し続けるのです。 

 

そのうちに、自分の本来の感じ方が少しずつ浮かび上がってくることでしょう。