やらなくていいことをやめていく
私はかねてから、「やるべき」と信じられていること(もしくは、自分が信じていること)の大半はやらなくていいことなのではないかと思っていました。
しかし、やめる勇気が持てませんでした。
それをやめることで損をしたり、批判されることが怖かったのです。
そうこうしているうちに、自分が「やるべき」ことはどんどん増えていきました。
そして私はどんどん疲弊していきました。
私を駆り立てていたのは義務感ですから、いやいややっているわけです。
心にも余裕がなくなっていきます。
私はこの悪循環を断ち切ろうと決心をしました。
やらなくていいことをやめようと決めたのです。
「やらなくていい」とは誰の基準で決めるのでしょうか。
それは、自分のものさしです。
人の基準で決めると、結局やめていいのかどうかわからなくなるでしょう。
だからあなたが決めていいのです。
頭で考えてもわからないでしょうから、あなたが「やらなくていい」と感じたものをやめていけばいいのではないでしょうか。
しかし、ここで注意していただきたいことがあります。
やめることに対して、強い恐怖が沸いてくると思います。
いきなりやめようとすると、自分の心が強く抵抗するでしょう。
おそらく無意識的にかと思いますが、やらないと危険だという思い込みが、この苦しい義務感を生み出しているのでしょうから。
それを力ずくで押え込もうとすると、自分の心と格闘することになるでしょう。
だから、焦る気持ちに同調しないことです。
抵抗を優しく解きほぐし、ほんとうにちょっとずつやめていくということです。
次回はその方法をお伝えします。
(続く)