本質で生きるマインドフルネス

瞑想おじさんの自己解放記

どうにもならないことを受け入れる

彼は言う。 どうにもならないことを、どうにもならないと認めること。 このように、どうにもならないということを受け入れるなかに、真の解放がある。 なぜなら、どうにもならないことに向けられていた私たちの注意は、それ以上そこに留め置かれる必要がない…

瞑想録・社会への適応をやめたとき

彼は社会に適応するために、あらゆる努力を尽くしてきました。 自らの能力不足を補うために、自己啓発を行ってきました。 苦手だったコミュニケーションを円滑にするために、アサーティブの練習も重ねました。 こうしたいわゆる正攻法が功を奏しなかったので…

ポジティブであろうとしない

彼は一切、ポジティブであろうとしない。 彼は言う。 ポジティブであろうとするとき、 必ず意識の奥にはネガティブが併存している。 ネガティブな感情が苦痛だから、 その反対物のポジティブでそれを追い出そうとする。 もしくは相殺しようとする。 そうした…

何でもいい ~真の安楽~

何でもいい。 できるかぎりで自他を害さずに生きていけるなら何でも。 何でもいいし、どうでもいい。 とにかく頑張らない。 今、頑張らなくてもできることだけをやる。 もしくは何もしない。 いずれにせよ、今できないことはやらない。 ただそれだけ。 ああ…

ただ生きるということ ~日常のなかの喜びに気づく~

どんなに成功や勝利を重ねても、ユートピアになどたどり着かない。 このことを完全に理解したとき。 おのずと、努力をして何かを勝ち取ろうという気が消失する。 そして、ただ生きるために生きる。 理想 夢 信念 こうしたものを追求することをやめ、日々の生…

ただ気づき続ける

ただ気づき続ける。 何かをやろうとせず、 何かを起こそうとせず、 何かを振りほどこうとせず、 ただ気づき続ける。 呼吸に、 身体に、 心に、 ただ自分の内面に起こることに、気づき続ける。 何も目指そうとせず、 何も掴み取ろうとせず、 何も探そうとせず…

空虚な詩⑦ 利他であろうとしない

空虚な詩は、ここまでとしよう。 あなたはこの詩をわかろうとしなくていい。 僕は誰かに模範を示しているわけではない。 模倣するように求めているわけでもない。 できるかぎり、ありのままのあなたをごまかさずに観てくれたなら、僕はうれしい。 ただそれだ…

空虚な詩⑥ やる気はなくていい

空虚な詩は、当たり前を疑う。 「そうでなければならない」 そう信じて努力して、燃え尽きたあなたに。 あるべきものなど何もない。 あってはならないものもない。 本当は何も、変えなくていい。 僕はだいたいやる気がない。 基本、何もやる気がない。 でも…

空虚な詩⑤ 何者でなくてもいい

現代社会では、何者かになろうとするゲームが繰り広げられている。 だから僕たちもまた、何者かになろうとする。 しかし、袋小路に迷い込む。 何者かになろうとすればするほど、自分が何者なのかわからなくなる。 そして僕たちは立ち尽くす。 そろそろこんな…

空虚な詩④ なりたい自分になろうとしない

むなしさは、ひとつの虚像との決別。 自分から何かがそぎ落とされようとするサイン。 僕は今日も、この詩を歌うだろう。 なりたい自分になろうとすること。 現代では、それが美徳だと信じられているように、僕には感じる。 僕はこれを徹底的に疑った。 なり…

空虚な詩③ 戦いの終焉

空虚な詩を口ずさむ。 むなしさには、可能性があるのかもしれない。 そう感じられるあなたに捧げたい。 戦いの結末は敗北。 そう決まっている。 たとえひとときは勝利に見えたとしても、人生全体で観ると、いずれ敗北。 なぜなら、それが戦いの本質だからだ…

空虚な詩② フェイドアウト

空虚な詩を僕は歌う。 むなしさとは、本当は忌み嫌うようなものではないのかもしれない。 そう感じられる方が聴いてくださったなら幸い。 仕事についていけないので、職場からフェイドアウト。 人間関係にどうしてもつまずくので、人間関係からフェイドアウ…

空虚な詩① むなしさは創造の母

空虚な詩を僕は歌う。 もしかするとあなたは、聴くに堪えないかもしれない。 申し訳ない。 それでも僕は、この詩をやめることはできない。 前向きであろうとすること。 そのことを、本心では窮屈に感じている人。 にもかかわらず、そう感じることに対して罪…

平和

あなたの心が平和なとき、 その目に映るあの人も平和。 そして、世界も平和。 なぜなら、あなたの心が平和だから。 もうあなたは聞き飽きたかもしれない。 しかし、言わずにはいられない。 真の平和とは、単純に「戦争がない」という外形的な状況を指すので…

為真白山神社 ~奥美濃ぶらり旅③~

白鳥の街が近付いてきました。 国道156号線沿い、白鳥の中心地より少し南。 以前から、道路沿いにある森がずっと気になっていました。 「神社のようだが、ここは何だろう。」 車窓から横目で眺めますが、森の外からは中がよく見えません。 でもわざわざ寄る…

じぇいあんの奥美濃カレー ~奥美濃ぶらり旅②~

奥美濃地方へは、何度来たかわからないくらい足を運んでいます。 訪れるたびに、僕はここに寄ります。 食の家 じぇいあん 岐阜県郡上市大和町。 田園と山河が広がるのどかな風景のなかに、清廉な空気も感じます。 メインストリートの国道156号線沿いに、「食…

白山神社(岐阜市) ~奥美濃ぶらり旅①~

ある夏の日。 「白鳥おどり」に参加したいと思い、奥美濃へ向かいます。 関西から新幹線と在来線でJR岐阜駅まで移動し、岐阜駅からはレンタカーで行きます。 やっぱり新幹線って楽ですね。 新大阪から名古屋まで、のぞみ号だと50分で行けるのですね。 さて、…

何も目指さない

瞑想とは、何も目指さないこと。 何も得ようとせず、ただそっと意識を置くこと。 だから、僕たちはなるべく目指さない。 これを忍耐づよく続ける。 そのとき、目指さないことによって、僕たちに様々な恩恵が現れることに気づく。 それはリラックスであったり…

瞑想録・生きる意味

第1章 生きる意味の探求 「僕が生きる意味は何だろうか」 この壮大なテーマは、僕たちに中毒症のような魅力を感じさせる。 「今世で自分に与えられた使命が、どこかにあるに違いない」 「僕はこれが好きだから、これかもしれない。」 「あれは苦手だから、…

優しくなろうとしない

「優しくなければならない」 あなたはそのように、優しい人間になろうと自己改造に挑んできたかもしれません。 しかし、どんなに努力を続けても、自分のなかの優しくない一面がムラムラと顔を出します。 「だめだ、優しくなれない」 あなたはそのように自分…

簡素な心

モノが少ない簡素な部屋では、のびのびと動くことができる。 なぜだろうか。 それは空間によるのではないだろうか。 空間では動線が確保される。 空間では視界も開ける。 このように、空間とは解放感をもたらす。 解放感があるとき、自由がある。 簡素である…

お香れぽ⑥ 天年堂「和バニラの香」

どーも、お香のコーナーです。 ひさしぶりですね。 いやあ、最近暑すぎてね。 まるでやる気が出ないのですよ。 今日も太陽がギラギラと輝いています。 強烈な日差しに、日中は家から出ることができません。 そんなときはお香を焚くというのはいかがでしょう…

とらわれないこと

壱・無執着への試み 執着とは何かにつけて自分を束縛するもの。 そのことを僕たちは、思考レベルでじゅうぶんすぎるほど心得ています。 だから執着しなければ、苦しみは少ないはず。 僕たちはそのように考えることでしょう。 すでに紀元前の時代から、ブッダ…

受け入れるということ

受け入れるとは それをそれと認めること。 それが受け入れるということ。 苦しみを苦しみと認める。 不快を不快と認める。 好きを好きと認める。 郵便ポストが赤く見えるなら、ポストは赤いと認める。 仕事が馬鹿馬鹿しいと感じるなら、馬鹿馬鹿しいと感じて…

瞑想録・身体に意識を置くということ

身体にそっと意識を置く。 何も感じようとせず、ただ置いてみる。 どこか特定の部位にではなく、全体的にぼんやりと。 すると、なんとなく身体の感覚が現れる。 たいした感動はなく、かすかに身体を感じる程度だった。 すっきりするわけでもない。 相変わら…

集中しようとしない

ただそっと意識を置く 瞑想において、あなたは集中しようとしなくていいのです。 呼吸などの対象に注意を縛り付ける必要はありませんし、そこから注意を離すまいと意識する必要もありません。 おそらくそうした方法は、強い苦痛を生むのではないでしょうか。…

線香にみる永遠

一本の線香に火をつける ただ線香を焚くために 線香の先端が橙色に光る さっきまでそれは、茶色い棒状の物体だったのに 炎と融合し、化学変化を起こしているようだ そこから発する煙は、その産物なのだろう この茶色の棒は、燃焼することで分解・気化し、大…

心を開いているということ

瞑想において、心を開いていることは大切です。 瞑想とは観察であると、僕はこのブログで何度か申し上げています。 観察とは、ものごとやそれらの関係性を理解するために効果的な注意の払い方です。 なぜなら、理解とは、心を開いて観察しているときに起こ…

書き続けて3年

3月17日はこのブログの誕生日だ。 気がつけば、書いている。 こんなことをいつの間にか、3年続けてきたようだ。 結構最近、本気でブログをやめようかと思っていた。 なんかよくわからないが、むなしくなったのだ。 それでもやはり、書いている。 むなしさを…

頑張らない

頑張ってできることなら、ときには頑張ってみるのもいいのかもしれない。 もちろん、頑張りたいときでかまわない。 頑張らないとできないことなら、やらなくてもいいのかもしれない。 きっと遅かれ早かれ、いずれ限界が来るだろうから。 頑張ってもできない…